5章C 類題2-2(1001010)               TOP-C


[問題] 次の文章を読んで, 問1〜4に答えなさい。

 水酸化銅(II) Cu(OH)2 は, 濃アンモニア水中で(1)式の反応を起こし, 正電荷を持った正方形構造の錯イオンとなる。また, 塩化パラジウム(II) PdCl2 に濃アンモニア水を加え, 加熱を続けると, (2)式の反応が起こり, 塩化パラジウム(II)は正電荷を持った正方形構造の錯イオンA となる。このように, 銅(II)やパラジウム(II)の錯イオンは正方形構造をとりやすいことが知られている。
    (image320)

問1. (1)式および(2)式において, NH3 と金属イオンの間の化学結合は何結合と呼ばれていますか。

                              

問2. 塩化パラジウム(II)の水溶液に, 塩化パラジウム(II)に対して2倍の物質量のNaClを加えると, 塩化パラジウム(II)は負の電荷をもった錯イオンBとなる。錯イオンBの構造式を示しなさい。

                              

問3. (2)式の反応の後, 未反応のアンモニアを完全に取り除き, 錯イオンAに対して2倍の物質量のHClを加えると, 電荷をもたない化合物Cが沈殿する。この時, 化合物Cに対して2倍の物質量の塩化アンモニウムが生成する。ここで, 化合物Cに対して, 正方形構造を有する2種類の異性体を考えることができる。その違いがわかるように示しなさい。

                              

問4. 錯イオンA および錯イオンB の水溶液を混合すると, 化合物D が沈殿する。化合物D と化合物C は構成する元素の組成が等しく, かつ化合物D は化合物C の2倍の式量を持つ。化合物D の構造式を示しなさい。