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問1の答

(ア. 高級), (イ. グリセリン), (ウ. エステル), (エ. 抽出), (オ. けん化), (カ. 弱アルカリ), 

(キ. 界面活性や乳化), (ク. 飽和), (ケ. 不飽和), (コ. 回転), (サ. 集合し), 

(シ. ファンデルワールス力), (ス. 大き), (セ. 二重), (ソ. 集合できず), (タ. 小さ)
, (チ. 低)


問2の答    (あ), (う), (お), (き)


オレイン酸ナトリウム CH3(CH2)7-CH=CH-(CH2)7-COONaの水溶液と化合物A C6H11O5-O-(CH2)7-CH3(n-オクチルグルコ シド-1)の水溶液において, 一部が加水分解し弱酸と強塩基を生じてpH値が変化するのは, 前者のオレイン酸ナトリウム 水溶液で弱アルカリ性を示す。1%フェノールフタレインを数滴加えると, 赤紫色を示す。

   CH3(CH2)7-CH=CH-(CH2)7-COONa + H2O ⇄ CH3(CH2)7-CH=CH-(CH2)7-COOH + Na+ + OH-


● 強酸の0.1mol/L塩酸を数滴加えると, オレイン酸ナトリウムは水に難溶性で弱酸性の脂肪酸, 化合物Aは水に難溶性で中性のアルコール(HCl は触媒)を生じる。

   CH3(CH2)7-CH=CH-(CH2)7-COONa + HCl → CH3(CH2)7-CH=CH-(CH2)7-COOH + Na+ + Cl-

   C6H11O5-O-(CH2)7-CH3 + H2O → C6H12O6 + CH3(CH2)7OH


● 0.1mol/L塩化マグネシウム水溶液を加えると, どちらも塩析により沈殿するが, オレイン酸ナトリウムの方が不溶性のマグネシウム塩を形成するために沈殿・白濁しやすい。


● 3%臭素水 0.1mLと混合すると, オレイン酸ナトリウムには二重結合が存在するので, 臭素と付加反応して臭素の褐色が薄くなる。