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問1の答 8種類
下の(1)〜(5)に示すように, 分子式 C6H12 のアルカンにおいて, 左辺の5つの構造異性体が考えられる。それらの分子中の水素原子 1個を塩素原子 1個で入れ替えてできる不斉炭素原子のない構造異性体は右辺の8種類になる(image275)。
問2の答
(image277)
●下の図2のアルケンを臭素で付加反応をさせた場合, その臭素化物分子が不斉炭素原子を持たないものは, 図2のアルケンの3-3と4-2である。この何れかが
I または J に相当する。それらを水素付加をさせると, 3-3は前の問1答の図1(3)のアルカン, 4-2は図1(4)のアルカンになる。図2中のアルケンで,
水素付加によって問1答の図1(3)のアルカンになるアルケンは, 図2の3-1と3-2の2つである。図1(4)のアルカンになるアルケンは, 図2の4-1である。よって,
Kは 図2の4-1の CH2=C(CH3)-CH(CH3)-CH3 になる。これから, J は図2の4-2の CH3-C(CH3)=C(CH3)-CH3 である。I は図2の3-3のCH3-CH2-C(=CH2)-CH2-CH3 になる。不斉炭素のあるH に臭素を付加させると, 分子中に不斉炭素原子を2つ持つことになるので, それに相当するアルケンは, 図2の3-1 のCH2=CH-CH(CH3)-CH2-CH3になる。
(image276)
●シス・トランス異性体は, 幾何異性体の1つで, これには, エチレン型異性体(炭素原子間の二重結合存在), アゾ化合物型異性体(窒素原子間の二重結合存在),
錯塩型異性体などがある。