1章A 類題4-3(071912) TOP-A
[問題] 次の実験をした。下の各問いに答えなさい。ただし, 原子量は 酸素:16,
水素:1, 炭素:12 とする。
(a) トウモロコシ種子を希亜硫酸水溶液で膨化・摩砕して植物繊維その他の水の不溶物をふるい分けした。残った水溶液を濃縮すると沈殿物が生じた。その沈殿物を水で洗浄・沈積を繰り返したあとに乾燥すると純粋の白い粉が得られた。
(b) 白い粉の1部を水に溶かして一定時間加熱した。この水溶液に, すぐにヨウ素ヨウ化カリウム水溶液を加えると何ら変化は見られなかったが, 冷却した後に加えると青色になった。フェ−リング液を加えおだやかに加熱しても変化は見られなかった。
(c) 白い粉の1部を水に溶かして少量の希硫酸を入れ一定時間加熱した。この水溶液を冷却した後,
希硫酸を除去してヨウ素ヨウ化カリウム水溶液を加えても変化は見られなかった。フェ−リング液を加えおだやかに加熱すると赤色沈殿が生じた。
(d) 24.3% の白い粉を含む水溶液 1.00 kg を(c)のように少量の希硫酸を入れ同じ時間加熱した。冷却した後,
希硫酸を除去してさらに複合酵素系のチマーゼを一定条件で加えると気体が発生し始めた。気体発生が完全に終了したときの水溶液の温度は上昇した。
問1.白い粉の分子構造式を用いて(b)と(c)の実験結果を説明しなさい。 答
問2.(d)の発生した気体は標準状態で何Lですか。ただし, その気体は水に溶けないとする。
答は ・66.6 ・66.8 ・67.0 ・67.2 ・67.4
問3.(d)の気体発生終了後の水溶液の温度は何℃上昇しましたか。ただし, 発生した熱は全て水溶液に吸収されたとする。また,
二酸化炭素発生終了後の水溶液の比熱は4.30 J/gr℃, グルコースと液状のエタノールの燃焼熱は,
それぞれ, 2800 kJ/mol, 1368 kJ/mol とする。
答は ・25.5 ・25.7 ・25.9 ・26.1 ・26.3
問4.白い粉とセルロースとの関連を, 分子構造を考慮して説明しなさい。 答