[ステップ問題1]1 次文の(ア)〜(チ)に最も適した語句, 数, 式, 記号のいずれかを入れなさい。 原子量は C:12, Ca:40, O:16, 気体定数Rは8.31[J ・K-1・mol-1], ファン・デル・ワールス式の定数 a は0.446 [Pa・m6・mol-2], b は51.5×10-6 [m3・mol-1]とする。

炭化カルシウムCaC2は, 次式より CaCO3:1mol とC:3 mol とが反応して (ア)mol できる。
                     CaCO3 → CaO + CO2 …@
                     CaO + 3C → CaC2 + CO …A
ここで, 炭素 C:720 kgと炭酸カルシウムCaCO3:1000 kgを高温で完全に反応させてできるアセチレンの物質量は, 次のようにして求める。
炭素C 720 kgの物質量は, Cは原子量が12なので, (イ)kmol これと反応する炭酸カルシウムCaCO3は, 上式@,Aより(ウ)kmol この質量は, CaCO3の式量は(40+12+16×3) = 100 なので, (エ)[kg]
使用する炭酸カルシウムは1000 kg = (オ)kmolだけなので, したがって炭酸カルシウム(オ)kmolが反応して生じる 炭化カルシウムCaC2(オ)kmol である。
一方, アセチレンC2H2は元問題の下線部Aからカーバイトに水を反応させると生じるのでその化学反応式次のようになる。
                     (カ) + 2H2O → (キ) + Ca(OH)2
これよりCaC2とC2H2(ク)物質量なので, アセチレンC2H2(ケ)kmol できたことがわかる。このアセチレンの体積を求めるためには, アセチレンは, 厳密にいうと, 理想気体でないので, 次の(コ)式を使う。
                     (P + n2a/V2)(V - nb) = nRT
この式に15℃, 1.57×103 [hPa]の値を入れると
        {(サ) + (シ)/V2}(V - (ケ)×103×(ス)) = (ケ)×103×8.31×(セ)
整理すると,
                (1.57 + 446/V2)(V - 51.5×10-2) = 239.3
V(ソ)51.5×10-2とすると
                  (1.57 + 446/V2)V = 239.3
                  1.57V + 446/V = 239.3
                  1.57V2 - 239.3V + 446 = 0
よって, 2次方程式の解の公式より,
          V = {1/(2×1.57)}{239.3±(239.32 - 4×1.57×446)1/2}
             V = {1/(2×1.57)}(239.3±233.4)
                    V = (タ), 1.88 m3
理想気体とすると PV = nRT
            (サ)V = (ケ)×103×8.31×(セ) = 239.3×105
                     V = 152 m3
以上より, 求めるアセチレンの体積は, 1.88 m3(チ)で, (タ)m3となる。

答は
(ア)1(イ)720/12 = 60(ウ)60×(1/2) = 30(エ)100×30 = 3000(オ)1000/100 kmol = 10(カ)CaC2
(キ)C2H2(ク)異なる(ケ)10(コ)気体の状態方程(サ)1.57×105(シ)0.446(10×103)2(ス)51.5×10-6
(セ)(270 + 15)(ソ)(タ)150(チ)

(ア)1(イ)720/12 = 60(ウ)60×(1/3) = 20(エ)100×20 = 2000(オ)1000/100 kmol = 10(カ)CaC2
(キ)C2H2(ク)(ケ)10(コ)ファン・デル・ワールス(サ)1.57×105(シ)0.446(10×103)2(ス)51.5×10-6
(セ)
(273 + 15)(ソ)(タ)151(チ)不適

(ア)2(イ)720/12 = 60(ウ)60×(2/3) = 40(エ)100×40 = 4000(オ)1000/100 kmol = 10(カ)C2H2
(キ)CaC2(ク)(ケ)10(コ)ファン・デル・ワールス(サ)1.57×105(シ)0.446(10×103)2(ス)51.5×10-6
(セ)(275 + 15)(ソ)(タ)152(チ)不適


●元の問題